1977-12-09 第83回国会 参議院 本会議 第2号
これらは、わが国医療保険制度の財政的行き詰まりは、昭和三十六年の皆保険体制の達成に際して、これに即応した医療の供給体制を主軸とする各種の条件整備が行われていないこと、また、環境の変化がもたらす国民の健康破壊、疾病構造の変化、人口老齢化等の現象に対する国の適切な施策が欠如していたことに起因することを鋭く指摘し、医療保険制度の前提となる諸条件の改革を早急に実現させながら、これと連動して保険制度の改正を行
これらは、わが国医療保険制度の財政的行き詰まりは、昭和三十六年の皆保険体制の達成に際して、これに即応した医療の供給体制を主軸とする各種の条件整備が行われていないこと、また、環境の変化がもたらす国民の健康破壊、疾病構造の変化、人口老齢化等の現象に対する国の適切な施策が欠如していたことに起因することを鋭く指摘し、医療保険制度の前提となる諸条件の改革を早急に実現させながら、これと連動して保険制度の改正を行
これを受けまして、政府におかれましては、将来の社会経済情勢の中における保険給付と費用負担のあり方、その他制度の全般について抜本的な検討を加え、わが国医療保険制度を揺るぎのないものとして確立したいと言明をし、さらに厚生大臣は、社会労働委員会におきまして、抜本改正の具体的事項につきまして、その検討開始の時期と実施の時期のめどを示されたのでございますが、まことに時宜を得た措置と存じまして、その御努力に対して
いまここに再びこの法律の期間延長を内容とする改正法案が提出されるに及びまして、国民の間に本法案をめぐっていろいろな論議があり、また、わが国医療保険制度の将来について、従来以上の強い期待と関心が寄せられていることは見のがせない事実であります。
(拍手) わが国医療保険の中核をなす政府管掌健康保険は、今日深刻なる財政危機に直面いたしており、制度を維持して国民医療を確保するためには、当面何らかの臨時応急対策を講ずることが緊要であります。
さて、国民健康保険法は、適用者総数約四千二百万人、全国民の四〇%に及び、わが国医療保険制度の大きな柱となっております。しかも、その適用者の四二・六%、千七百六十七万人の人たちは、農業経営者であり、被保険者の一四%は老齢者であります。そしてこれらの人たちの所得水準は、平均年間二十万円以下の人々が五五・三%を占めておりまして、特定の人たちを除いては低所得階層に属する方々であります。
私は、従来も繰り返し主張して参りましたように、わが国医療保険の最下限をなす国民健康保険を、たとえば療養給付率が家族を含めて五割というような低水準に放置すべきではないと考えまして、本法律案を提案いたす次第であります。 法案の内容を簡単に申し上げます。 第一に、療養の給付は、現行三年を全快までといたしました。 第二に、療養給付率を、世帯主、家族とも現行五割を七割に引き上げることにいたしました。
私は、従来も繰り返し主張して参りましたように、わが国医療保険の最下限をなす国民健康保険を、たとえば療養給付率が家族を含めて五割というような低水準に放置すべきでないと考えまして、本法律案を提案いたした次第であります。 法案の内容を簡単に申し上げます。 第一に、療養の給付は、現行三年を全快までといたしました。 第二に、療養給付率を、世帯主、家族とも現行五割を七割に引き上げることといたしました。
これはわが国医療保険の充実にとってまことに遺憾なことといわねばなりません。かかる事態の原因についてはいろいろ考えられるのでありますが、私は、特にその主要な一つとして、審査及び監査の現行制度が大きな隘路となっていることを指摘したいのであります。この問題は、最近相次いで起こりました保険医の自殺事件に端を発し、保険医療行政の一つの特徴的な性格を示すものとして識者の注目を浴びて参りました。
わが国の健保の保険料率百分の六十五が世界一に高いと言われますのは、結核の費用が三分の一近くを占めておる結果にほかならないのでございまして、結核問題を保険のワクの中でかかえ込んでおるばかりに、わが国医療保険制度が行き詰まってしまったということもできるのであります。
健康保険法の改正は、健康保険財政を立て直し、将来のわが国医療保険の健全な発展をはかる趣旨のもとでできたのでありますが、このことを各保険医の方に十分御理解を願いまして、最悪の事態に至ることのないようにいたして参りたいと思います。詳細のことは厚生大臣から答弁をいたさせます。 〔国務大臣小林英三君登壇、拍手〕